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『新世紀エヴァンゲリオン』(しんせいきエヴァンゲリオン、Neon Genesis EVANGELION)は、1995年10月4日から1996年3月27日まで全26話にわたりテレビ東京系列で放送された連続アニメ作品、また続編あるいは完結編的な位置づけをされる劇場用アニメ。略称「エヴァンゲリオン」「エヴァ」。監督は庵野秀明。
また、『少年エース』(角川書店)誌上で貞本義行による漫画もTVアニメ放送に先立って連載されている(2006年11月現在連載中)。この漫画はアニメの原作ではなく、アニメの企画・脚本などをもとに描かれている独自のストーリーである。
概要
人類補完計画など、作品中では明瞭にその全貌や実体が明らかにされない数々の伏線を散りばめたストーリー、生物学・心理学・宗教関係の専門用語を多用したつくりはSFファンを中心に人気を集め、最終話に向けて視聴者の期待は盛り上がったが、制作が間に合わなくなり第弐拾五話と最終話の2話は一転、それまでのストーリーとは断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた。エピローグについてはファンの間で激しく賛否両論の物議を醸したが、その結果としてアニメファン以外にまで認知され、むしろ人気は拡大していったといえる。
この最終2話については、主人公の内面を描いたTV版に対し、それと同時に外面で起こっていた事象を描いたものが、翌1997年3月に劇場版『シト新生』として公開された。しかしまたしても制作が公開日に間に合わず未完。7月公開の『THE END OF EVANGELION Air / まごころを、君に』で物語は完結したものの、そのエピローグに対して再び多くの賛否両論が出され、再び大きな議論を巻き起こした。
一部のカルト的人気から社会現象にまでなったと言われる、1990年代を代表するアニメ作品である。いわゆるソフト化しての販売、購入価値の見出せる作風であったためこれに倣い以後、パッケージ製を強めたアニメ作品が急増した[1]。キャラクターの心理的観点を表現するなど、後のアニメ作品のレベルを飛躍的に上げたり、多大な影響を与えたことから、『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』に続く第3次アニメ革命と言われる。また、本作品のファンは「あまりアニメを見ない若者」や「心理学など現代社会の闇に関係されるものに興味を持った人たち」などにも広がり、新聞や一般言論誌でも作品の内容が取り沙汰された。2006年には文化庁メディア芸術祭の10周年記念企画として行われたアンケート「日本のメディア芸術100選」のアニメーション部門で第1位に選出され、根強い支持を示した。
2003年は企画から10周年で、リニューアルプロジェクトが行われ、デジタルリマスター版DVD-BOXの発売や、新作ゲームの発売等で人気が再燃した。翌2004年末にはフィールズ及びビスティにより「パチンコ機」としても発表され、その世界観を使用した演出等において、原作ファンのみならず、パチンコファンまでも支持を得る大ヒット機種となり、同時に新たなファン層を作るまでにいたった(その後、2005年7月にはパチスロ機も発表、現在は2006年2月発表の後継機、「セカンドインパクト」が好評稼動中)。なお、2005年はTV放送から10周年で、CDアルバムやフィギュアなどの記念グッズが発売されている。
なお、『新世紀エヴァンゲリオン』漫画第一巻巻末に監督の庵野秀明がエヴァとは一人の少年(シンジ)と一人の女性(ミサト)の物語であると明記している。
ストーリー
TVシリーズ
2000年9月13日に発生したセカンドインパクトと呼ばれる大災害後の地球を舞台とする。その大惨事から復興を果たした2015年の人類は、あらたな脅威に見舞われていた。
国連の下部組織であるNERV(ネルフ)は、使徒と呼ばれる謎の敵性存在を殲滅するために、汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンを極秘に開発していた。そのパイロットには、まだ14歳の多感な少年・少女が選ばれ、世界の命運を託されたのであった。
主人公である14歳の少年「碇シンジ」は、「幼少時のトラウマ」と「父親との疎遠な関係」から、他人と接触を好まない内向的な少年であるが、NERVの司令である父親によって、EVA初号機のパイロットとして選任される。碇シンジをはじめとする EVA のパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦うという閉鎖的な極限状態に置かれることとなり、追い込まれ傷つき病んでいく。
セカンドインパクトの原因、襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」の真相、といった多くの謎がちりばめられ、主人公シンジの成長と挫折を追いながら、物語は進んでいく。
劇場版シリーズ
劇場版では、TVアニメの最終話では語られることのなかった、もう一つのエンディングを再現している。使徒の手にはよらずヒトの手によるサードインパクトの発現(= 不完全な群体からの進化)を目指すゼーレと、それを望まないゲンドウたちNERVとの戦いが描かれ、ゼーレに操られる日本政府の指揮による戦略自衛隊のNERV本部強襲、ゼーレからのエヴァンゲリオン量産型のNERV本部戦への投入などが、過激な死の描写とともに描かれていく。
過剰とも言える陰湿な雰囲気の中で「殺人の描写」が繰り返されるが、その裏のテーマは明らかに「生」であり、「救済へのテーゼ」であろう。そして最終的に、庵野監督は「自らの足で自立し生きろ」と、引きこもりがちなアニメファンを突き放している。以上のようにTVシリーズに比べ娯楽性は低く、テーマ性が強い作品である。
作品設定
登場人物
詳細については、「新世紀エヴァンゲリオンの登場人物」を参照のこと。
Tips
- 本作の専門用語については、「新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧」を参照のこと。
- 2004年5月9日にテレビで放送されたNHKの『トップランナー』という番組で、庵野秀明はトークの中で『エヴァンゲリオン』について語った。その言葉は主にこのサイトに記されてある。この言葉の中には『エヴァンゲリオン』の謎についても含まれているので、興味がある人は視聴をお勧めする。
- 庵野は『スーパーロボット大戦』でのエヴァンゲリオン参戦を大いに喜び、「A.T.FIELDはスーパーロボットたちの必殺技で貫ける」「エヴァンゲリオンの身長は40〜200 m」「エヴァンゲリオンは宇宙でも活動可」などの設定をバンプレスト側に出している。また、『スーパーロボット大戦F』における「シンジがブライトに修正され、アムロに諭される」というイベントは庵野の案である(このイベントではブライトに殴られたシンジが、かつてのアムロと同様の発言までしている)。
- また、『スーパーロボット大戦シリーズ』でのエヴァの扱いは他の『スパロボ』参戦作品との世界観を統一させるためキャラの性格などが変更されてしまうことが多々あり、エヴァ支持層から批判の的となっている部分もある。しかし、『スパロボシリーズ』のプロデューサーとして知られる寺田貴信プロデューサーは雑誌のインタビューにて「『スパロボ』でエヴァの魅力をすべて引き出すことは不可能」と語っていることからそのことを『スパロボ』製作スタッフも十分理解しているようでもある。
- アーケードゲーム『pop'n music』(コナミ)にはジャンル名「エヴァ」で、オープニングテーマの『残酷な天使のテーゼ』が収録されている(ちなみに高橋洋子本人が歌っている)。
- TVアニメの作中に、山崎豊子の長編小説で、TVドラマや映画にもなった『白い巨塔』の登場人物である東教授と鵜飼教授が放送で呼び出されるシーンが何度かある。例えば第2話「見知らぬ、天井」の始まってから10分ぐらいのところ、「第一脳神経」の表示が出ている画面で、「第一内科の鵜飼先生、鵜飼先生、至急第一外科の東先生までご連絡ください」というアナウンスが流れている。
- エヴァの装甲でもある「拘束具」などは『バイオレンスジャック』から発想を得たと、庵野監督自身が語っている。
もっと詳しい説明
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